緑の農地の上空に太陽光パネルが並ぶ営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)設備の全景
農業×再生可能エネルギーの現況報告サイト

営農型太陽光発電レポート

ソーラーシェアリングの制度・作物・収益・事例を、
農業経営とエネルギービジネスの視点から徹底解説します。

About

営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)とは

営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)とは、農地に支柱を立てて上部空間に太陽光パネルを設置し、パネルの下で農業を継続しながら発電も行う取り組みです。作物の生育に必要な日射を確保しつつ、余剰の太陽光を再生可能エネルギーとして電力に変換するため、「農業」と「発電」という2つの収益源を同じ農地から同時に得られる点が最大の特徴です。農業収入と売電収入の複線化による農業経営の安定化、増え続ける耕作放棄地の有効活用、そして再生可能エネルギーの普及拡大という3つの側面から、農業界・エネルギー業界の双方で大きな期待が寄せられています。

農林水産省の統計によると、2023年度末時点の営農型太陽光発電の累計農地一時転用許可件数は6,137件、発電設備下部の農地面積は約1,362ヘクタールに達しました。環境省の推計では、耕地における導入ポテンシャルは770.6GW、再生利用可能な荒廃農地では17.5GWにのぼり、日本の太陽光発電ポテンシャル全体の半分以上を占める巨大な潜在市場とされています。一方で、営農実態を伴わない不適切案件への規制強化や、FIT制度からFIP制度への移行など、事業環境は大きな転換期を迎えています。

本サイトは、営農型太陽光発電・ソーラーシェアリング業界の「いま」を報告する現況レポートサイトです。新規参入を検討する農業法人や発電事業者、資材・施工業者、金融機関、自治体など、この業界に関心を持つビジネスユニットに向けて、仕組みから制度、作物選定、収益モデル、導入事例、課題、将来展望までを体系的に整理してお届けします。

農業経営の安定化

天候や市況に左右されやすい農業収入に、長期安定的な売電収入を組み合わせることで、農業経営の収益基盤を強化します。設備投資の回収計画や資金調達の実務も含めて解説します。

耕作放棄地の再生

全国で40万ヘクタールを超える耕作放棄地・荒廃農地を、発電と営農の場として再生する動きが加速しています。荒廃農地を活用した優遇制度や再生事例を紹介します。

再生可能エネルギーの主力化

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、適地が減少する野立て太陽光に代わる新たな導入余地として営農型太陽光発電が注目されています。政策動向と技術革新を追跡します。

6,137件
累計農地一時転用許可件数
(2023年度末・農林水産省)
1,362ha
発電設備下部の農地面積
(2023年度末累計)
770.6GW
耕地における導入ポテンシャル
(環境省推計)
8割以上
下部農地に求められる単収基準
(地域平均比)
News

業界最新ニュース

  • 2026年6月
    農林水産省、営農型太陽光発電の抜本的な制度改正案を公表

    「望ましい営農型太陽光発電に関する検討会」の議論を経て、モニタリングの強化や、新規事業の根拠法令を農山漁村再生可能エネルギー法へ変更する制度改正案が示されました。不適切な営農実態への対策が背景にあります。

  • 2026年1月
    農林水産省、最新統計で累計許可6,137件・下部農地1,362haと公表

    2023年度末時点の累計農地一時転用許可件数は6,137件に到達。一方、単年度の新規許可は791件と前年度から減少に転じ、FIT制度変更の影響が指摘されています。

  • 2025年6月
    クボタ、栃木・茨城の約60haで営農型太陽光発電事業を大規模展開

    耕作放棄地を含む約60ヘクタールの農地に合計約15MWの発電所を新設。自社工場への電力供給で年間約7,800トンのCO2削減を見込みつつ、米・麦・大豆の栽培を行う大規模プロジェクトです。

  • 2025年1月
    出光興産の次世代営農型太陽光発電システムが「新エネ大賞」を受賞

    太陽光を自動追尾する可動式架台と両面受光型パネルを組み合わせたシステムが評価されました。千葉県木更津市の実証では野立て設備と同等の発電量と米の収量・品質の両立を確認しています。

  • 2024年12月
    営農実態を伴わない不適切案件にFIT交付金停止の措置

    経済産業省が、営農がおろそかになっている営農型太陽光発電の不適切案件に対しFIT交付金を停止する措置を実施したと報じられました。業界全体でコンプライアンス遵守の重要性が高まっています。

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営農型太陽光発電レポートでは、ソーラーシェアリングの設計・施工、資材、営農支援、O&M、電力取引などに関わる協力企業を、立ち上げ初期につき先着3社限定で募集しています。

Contents

特集コンテンツ

太陽光パネルの下で作物が育つ営農型太陽光発電の構造
REPORT 01

営農型太陽光発電の仕組み

支柱・架台の構造、光飽和点の理論、遮光率設計など、ソーラーシェアリングが農業と発電を両立できる技術的な仕組みを解説します。

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農地でソーラーシェアリング設備を前に書類を確認する担当者
REPORT 02

制度と農地転用許可

農地法に基づく一時転用許可の要件、単収8割基準、FIT/FIP制度、2026年に向けた規制強化の動きまで制度面を整理します。

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太陽光パネルの下でブルーベリーを収穫する農家
REPORT 03

適した作物と営農実績

陰性・半陰性・陽性作物の適性、水稲・大豆・ブルーベリー・榊などの栽培実績、単収データから営農計画の要点を解説します。

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ソーラーシェアリング農場の前でタブレットの収支を確認する農業経営者
REPORT 04

収益モデルと投資回収

農業収入と売電収入の二本柱、初期投資の内訳、投資回収シミュレーション、融資・リース・PPAなど資金調達の実務を解説します。

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高い架台の太陽光パネルの下でトラクターが作業する大規模営農型発電所
REPORT 05

導入事例

千葉エコ・エネルギー、クボタ、出光興産、ワタミなど、大手から地域主導まで代表的な導入事例を分析し、成功条件を探ります。

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雑草に覆われた営農実態のない太陽光発電設備下の農地
REPORT 06

課題:優良事例と不適切事例

営農放棄などの不適切事例とFIT交付金停止措置、優良事例との分岐点、許可件数減少の背景など業界の課題を直視します。

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農地で営農型太陽光発電の架台を施工する作業員
REPORT 07

資材・施工業者の動向

藤棚式・可動式架台、両面受光パネル、ペロブスカイト太陽電池などの資材動向と、施工・O&M市場の業界構造を報告します。

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垂直設置型太陽光パネルが並ぶ次世代の営農型発電農場
REPORT 08

将来展望

導入ポテンシャル770.6GWの行方、2030年導入予測、垂直設置型やAI制御などの技術革新、自家消費モデルへの展開を展望します。

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